TAROS PROJECT

車椅子青年 三輪バイクで北米大陸制覇チャレンジ

14年前の夢再び〜

趣意書

  2000年3月

TAROS PROJECT

 

 22歳の時、北アメリカ大陸一周の旅にチャレンジしていた折、事故で半身不随になった服部一弘。

 あれから14年、大地を踏みしめているのは車椅子、そして、2輪バイクを3輪バイクに乗り替え、絶望の際から立ち上がり、たろ(服部一弘)が2000年の節目の年に、1900年代にやり残した北米大陸一周の夢に再びチャレンジします!

 私たちTAROS PROJECTは今企画を通じ、すべての人にとって楽しく暮らしやすい社会の実現を目指します。

 

みなさまにこの活動を知っていただくと共に、ご支援・ご協力を賜りますよう、趣意書を作成いたしました。

 以下、お目通しよろしくお願いいたします。

 

 

■ 活動の目的

1.      欧米に比べ遅れている日本人のバリアフリーへの関心を高める。

2.      障害者に夢を持ち、実現する勇気を持ってもらう。

3.      「障害者=弱い、何もできない」という健常者の既成概念を壊す。

 

 

     活動の概要

上記目的を達成するため、以下のことを行う予定です。

 

1.      旅の日記と写真をインターネット上に載せ、毎日の生活の様子や日々感じたこと、出会った人たちとのエピソード、街で見つけたバリアフリー、大自然の風景などを、インターネットを通し、日記と写真でリアルタイムに紹介します。

2.      北米各地でハンディキャップを持った人々と彼らを支援する団体と会い、交流を深めます。

3.      アメリカでの障害に対する考え方、障害者の生き方などについて学び、それらをもとに日本人に問題提起をします。

4.      帰国後、今プロジェクトでの体験をもとに、障害者と健常者との相互理解を深めるために各地で講演活動を行います。

5.      帰国後、障害者・健常者問わず多くの人がトライクに乗っていただけるような活動をしていきます

 

 

 

 

TAROS PROJECTとは

 障害者と健常者が互いに理解し認め合い、尊重し合う関係を築くためのさまざまな活動をしていきます。そして、すべての人にとって楽しく暮らしやすい社会の実現を目指し、2000年1月に発足しました。

 

 活動の第一弾として「車椅子青年 三輪バイクで北米大陸制覇チャレンジ」を企画し、今後の活動の出発点とします。

 第二弾には、歩くことのできない障害者にもジェットスキーを楽しめるようにマシンを改造し、現在は取得不可能な船舶免許を取得できるように各方面へはたらきかけていくことを計画しています。

 メンバーは、代表 たろ(服部一弘)および、たろの障害者と健常者との関係に対する考えに共感した人々によって構成されています。

 

     TAROS PROJECT後援者

 (50音順)

 社団法人 鎌倉青年会議所 

 篠塚 恭一 (COMSN TRAVEL取締役社長)

 野田 聖子(衆議院議員・前郵政大臣)

 横浜YMCA

 渡邊 啓二(ジョイプロジェクト代表)

 

■ ご協力いただきたいこと

★当プロジェクトへの協賛金

 当プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、一口10,000円 三口以上のご支援をよろしくお願いいたします。 協賛金額に応じたスペースに企業名・団体名・個人名の掲載を予定しております。なお、掲載スペースとしては下記のものを予定しております。

○ヘルメット

○ジャンバー

○車体

○車椅子

○雑誌等の活字メディア

 

当プロジェクトへの物品協賛

   下記のものをはじめとし、ご協賛頂けますようお願いいたします。

 ○3輪バイク、ヘルメット、ウェアー等のバイク乗車中必要なもの

            ○車椅子、ウェアー等バイクに乗っていないとき使うもの

            ○旅をするときの身の回り品

            ○コンピューター等デジタル機器

            ○携帯電話(イリジウム等) 等

*協賛企業名・団体名・個人名 等の掲載につきましては、御協賛いただいた物品

 を金額に換算して協賛金と同様に取り扱いをさせて頂きます。

 

★当プロジェクトの宣伝

   宣伝、広報にご協力いただける場合は、ポスター・パンフレット等を用意していま

  すので、事務局までご連絡下さい。

 

 

■ たろより皆様へメッセージ

 初めて車椅子で街にでたときのとまどいは忘れられません。その頃街に出ている障害者は少なく、物珍しさと同情の視線で見下ろされました。

 またその頃、階段等のバリアは大変多く、バリアフリーになっている所は限られていました。

 健常で22年間過ごし、突然、障害者になった私は言いようのない疎外感と刺すような痛さを感じました。

 そうした向かい風の中、私は、なるべく街に出て、自分も地域で暮らし、社会に参加する一員として理解してもらおうと生活してきました。

 

14年経った今、物理的なバリアは国や企業の努力、障害者の訴えかけなどで、ゆっくりとですが確実に消えてきています。しかし、障害者に関心を持たない健常者も多いのが現状です。

また、障害者や高齢者の多くは、心にバリアを持ったまま今一歩の勇気を出せずに夢を胸にしまったままにしています。しかも障害者が夢を実現したという明るいニュースは今もあまり伝わってきていません。

 

 そこで、長年抱いてきた夢「北米大陸制覇」に私、服部が再チャレンジします。障害者も健常者同様、夢に向かって前進していく力と熱い想い、そして、それを実現する権利があることをアピールしていきたいと考えています。

 それを通じ、TARO‘S PROJECTの理念を皆様にお伝えします。

 

 新たな息吹を感じるこの年に皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

■ たろの軌跡

1963年鎌倉生まれ横浜育ち。

野球に明け暮れる小・中学時代を過ごす。

高校2年の夏休みに、ホンダCB750FZで日本一周の旅に出る。

2輪レースを始める。成人式の日は筑波サーキットでレース(第2回バトルオブツイン)。

ヒッチハイクで四国と大阪を1ヶ月かけて回った後、バイク修理屋WONDERKIDSを興す。

 

1986年7月、北米大陸一周ツーリングにメカニックとしてバイクで参加。

同年8月、カナダ東部で交通事故に遭う。「一生車椅子」と宣告を受ける。

1987年3月、退院。車椅子生活が始まる。 

 

        このとき、自殺すらも考えたほど絶望の際に立った服部でしたが、支援、声援に支えられ、再び立ち上がることを決意します。

 

1987年、宝飾技術を取得し、1988年、宝石屋「飾り職TARO」を興す。

1997年、カレー屋「PENNYLANE」を興す。

1999年9月、富士登山。6合目まで地面をはって登る。

 

         現在、手だけで運転できるレーシングカート普及のための活動を行う他、カーセンサー、ルボラン、NAVI、等の誌面で身障者用車輌のレポート等を行っている。

 また、各方面で講演活動をしている。

 

                                

、、、このように事故後もさまざまな活動をしながらも、いつかは中断した北米大陸一周計画を最後まで成し遂げるという思いを暖め続けていました。

そして2000年1月 TARO‘S PROJECT発足。

 

■ 本活動についてより詳しく知りたい方へ

 

問い合わせ先

         TARO‘S PROJECT 事務局

            〒245-0053 横浜市戸塚区上矢部町3010-11

               TEL/FAX:  045-813-0637

            E-mail:   taro@tarokun.com

 

  インターネット

  http://www.is22.co.jp/t-prj/

 

    お振込先◆

          横浜銀行 本店(200)普通預金 1526977

          (口座名) TARO‘S PROJECT

 

           郵便振替 00250−1−43505

     (口座名) TARO‘S PROJECT