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10月23日

 曇り後雨後晴れ、13387km、346km、0−15度
今日は、グランドキャニオンを後にして、ラスベガスへ向かいます。その前に修理をしなければなりません。朝7時から修理をはじめました。こんな状態だとヒューズが切れたはずです。ヒューズの場所を探します。メインのヒューズはすぐに見つかりましたが、その他のヒューズが見当たりません。シート下かなと考えましたが、工具を使わなければ交換できない所にあるはずがないと思い、ニーハウスホンダのロッキーに電話しました。症状を言うと、ロッキーもヒューズだって言っていました。説明してもらって、すぐにヒューズの場所は見つかりました。2個壊れていました。さて、原因を突き止めなければ。
 左のコンビネーションランプが脱落しています。見ると配線が露出しています。配線を持っているテープで応急処置をして走り出しました。作業しているときは曇りだったのがINT40を西へ走り出すと、あられ混じりの雨です。気温も5度以上に上がりません。寒くて冷たい山越になりました。もうすぐゴールだと言うのになかなか、楽にしてくれません。
KingmanでR93Northにのりました。これで寒さともお別れかなと思ったら、まだまだ寒いです。この道は両側に山並みを見て走る良い道です。途中HOOPERダムで休憩しました。このダムの前後の風景はなかなか綺麗です。休憩しているとドイツ人のドロシーが声をかけてきて、しばらく話をしました。彼女は2週間アメリカを回っているそうです。
 山を越えるとラスベガスの町が見えてきました。今日はホリデーインへ行くのですが、住所が書いてあるメールからメモに移し忘れているので、どこに行けばよいか分かりません。時間もあることだし、なんとなく繁華街が出そうな通りを曲がって走ると、なんとそこにホリデーインがあるじゃないですか。
トライクから降りようとしていると、ここじゃなくってハンディキャップ用の駐車場にいれなって、下ろした車いすを運んでくれました。ホリデーインってラスベガスでは、ここだけって聞くと4箇所あるって。また、ついていることに、ここが来なければならないホリデーインでした。受付にいた日本人に予約は入っていますかと訪ねると、僕の名前では入っていないみたいです。
 さっき応急手当をしたランプをしっかり直そうと、ホリデーインからビニールテープをちゃっかり貰っちゃいました。配線が滅茶苦茶になっているので、結構時間がかかりました。バイクの横で、日記をつけていますが、まだみんなは帰ってきません。ネオンが鮮やかになってきました。やはり天候が不順で飛行機のスケジュールが大幅に変わったことで遅れたそうです。
 久しぶりにみんなに会えても、なんだか緊張が取れなくって、自分でも表情が硬いのが分かりましたが、みんなの嬉しそうな顔を見ていると、すこしづつ取れていきました。なんだか急に都会に来て食事をしたり飲んだりすると、場になじめなくって、どぎまぎしてしまいます。食事もおいしいんだけど、キャンプ場で食べている時と違って、そわそわしていました。何とかスケジュールどおり、みんなに会えた安堵感と久しぶりのアルコールで眠りにつきました。
【写真説明】 上から
「雪混じりの雨」
「ガソリンスタンドで親切にしてくれたおじさん」
「フーバーダム」
「ラスベガスの夜」
「日本から、応援に来てくれた人」


10月24日

 曇り後晴れ、13387km、0km、0−15度
今日はトライクには乗りません。みんなと市内観光です。この街も車いすでアクセスが容易なところですが、本当にアメリカでは横断歩道が少ないので、道路を渡ることは容易ではありません。ニューヨークニューヨークで、怪我してから初めてのジェットコースターに乗りました。日本ではまず考えられない、ジェットコースター乗り場に続く階段に車椅子用のリフトがそなわっています。そのときは壊れていたので、近くにいた人に手伝ってもらいました。
もともと、あまり得意なほうではないのですが、怖かったなー。でも、嬉しかった。ここはマンハッタン風の町並みがビルの中にできています。ここで食事をして、一度ホテルに戻りました。TVクルーを待って、その後のスケジュールを決めてから、エッフェル塔に行きました。途中、アラビアのお姫様のコスチュームをつけた人がいたり、街じゅうがアトラクションです。
 エッフェル塔の上にあがるのに車いすは一台と決まっているらしく、一台上っては降りて、また上ってと予想外に時間がかかってしまいました。タクシーに乗って待ち合わせ場所のタワーに向かいましたが、夕方のラッシュで車が進みません。1時間近く後れてTVクルーに会いました。
もう、暗くなってしまったので撮影は中止です。ここでも、塔のてっぺんにジェットシューターがあって、それにみんなで乗りました。ここにも車いす用のリフトがついています。すごく、ゆっくりとしか動きませんが、その回は僕達の独占だったのですが、みんなが上るまでとっても時間がかかりました。
 寒い風が吹くなか、誰も文句一つ言わないでまっていてくれて、逆に降りてきたら拍手喝采。心に余裕のあるひとが多いんです。一足先に下りていると、みんな来ないので途中の階に行って聞いてみると、車いすの人達は降りて、ジェットコースターに向かったよだって。慌てていってみると、まさに出る寸前。僕も乗せてもらいました。
ここのジェットコースターは塔の外側を走ります。夜のラスベガスが見えて、とても綺麗です。TVクルーの人達と別れて、アーケードの天井が巨大なスクリーンになっている所へいきました。映し出す時間までしばらくあったので、自転車のおまわりさんと記念撮影したり、路上コンサートを見ていました。
 一人で、時にはサックス、時にはギターを打ち込みの曲にあわせて演奏します。浮かれて、踊っている人を見ていると、おまえも来いって。踊りは全く知らないけど、飛び出しました。何曲も何曲も、おばさんに振り回されながら踊りました。辺りの明かりが消えて、ショーが始まりました。
地球の誕生から今までをアニメと音楽でつづっています。それは、街では壮大なスケールです。そこからタクシーでニューヨークニューヨークへ戻って食事をして帰りました。ラスベガスは寝ない街です。帰ると、ダムであったドロシーから留守電が入っていました。調べてかけてきてくれたみたいです。基本的な生活、例えばトイレとかスロープがあるとかないとか気にせず、外出できる街はとっても楽です。
【写真説明】 上から
「必ず、アクセシッブルのサインが?」
「日本から来た人達と町をチェック」
「ロケットシューターにも乗れてしまいます。専用リフト」
「ジェットコースターにも乗れます」

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画像は説明を別記しましたので、ALT属性には何も記載してありません。また、諸事情とリンク先にテキスト情報が無いため、拡大画像に直接リンクを張ってあります。