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10月15日

 曇り、時々嵐後晴れ、10629km、429km、0−25度
昨晩は3時までかかって日記を書いていたので、今朝風呂に入りました。ここのモーテルは(モーテル6)バスルームに入ってドアを閉めようとすると、便器の横にうまく入らないと閉められないくらい狭いんです。一人なので開けっ放しでも良いんですけど。風呂に入った後、じょくそうを見てみました。かなり進んでいて、2ヶ所あった、傷が一つにまとまりそうです。底辺が5cmの2等辺三角形ができそうです。気をつけなければ……。もっとも気をつけようが無いんですけど。よく、お尻の位置をずらして座ってみます。ちょっと遅くなってしまいましたが11時にモーテルを出ました。
ドライブシャフトを点検した後、ダラスに向けて走り出しました。振動が、少し大きくなったようです。ベアリングの音もしだしています。INT75southで1時間ほどでダラスにつきました。着いたといっても、巨大な都市なので北と南ではえらく離れています。恒例の南側を見に行きました。今日は日曜日なので、あまり人が見えません。いたるところ工事中で見る所が分からないのですぐに進路を西INT20WESTへ取りました。
 天気予報で見ていたとおり、雲の切れ間を走って雨をうまくかわしています。ところが、恐れていたストーム(嵐)がやってきました。はるか前方に真っ黒な雲が見えます。道はややカーブしているので、かわせるかなって思いましたが、やはりダメでした。前の車がスローダウンします。すごい雨と風と稲光です。10m先も見えません。停まりたいけど、ここで停まったら轢かれるなと思い、停まらずに走りました。
ますます、辺りは真っ暗です。雨のカーテンの隙間からストップランプが光ったような気がしたので、ブレーキかけました。危うく、追突して跳ばされるところでした。のどから心臓が出そうでした。しばらく行くと陸橋がかかっていたので、その下で道路から出て停めて様子を見ました。雲が流れているので、もしかしたらあがるかもしれないと30分待つ事にしました。見事15分ほどで、雨が上がって日差しが出ました。ラッキー。
なんか今の雨で、もやもやしてた事も全部流れたようで、さっぱりしました。テキサスの赤茶の大地が広がります。濡れたシャツやズボンがみるみる乾きます。しばらく走ると、また前方に黒い雲、またか、もう勘弁してくださいって心境です。さっきと違うのは雲の切れ間が無く空一面が雲に覆われている事です。相変わらず稲光が、花火のようにたくさん光っています。音も空が破けそうに大きい音です。降ってきました。さっきとト同じです。やはり、橋下で20分ほど休憩して、やむのはあきらめて、小ぶりになった所を見計らって、走り出しました。
 スタンドによってガスを入れてお金を取りに来てくれるように頼みました。なかなか出てきてくれません。待っているうちに、また雨が来ました。待っていられないので、近くにいた人に、お金を持っていってもらいました。このスタンドの入り口は20cmくらいの段差がありました。雨の中を1時間半走って、坂を上りきると、前方は見渡す限りの赤茶けた大地と青空です。嬉しかった。早くあそこに行きたいと思ってもアクセルをあけられません。振動の少ない回転から外せないんです。そうして乗っていても、一日走ると右手が痺れて痛みます。走っている時も、時々指の曲げ伸ばしをしないと、とっさに対処できない程、痺れます。
ようやく晴れ間が出ました。今日ほどお日様が、ありがたいと感じた事は無かったと思います。雨を抜けるとすぐにキャンプ場です。事前に連絡が入っていたので、すんなりチェックインできました。ここのキャンプ場のトイレはバリアフリーではありません。でも僕が行くとすぐに入り口にスロープを作ってくれました。対応がすごくよくって、ありがたいです。昨日、遅かったので今日は早めに寝ます。明日もロッキーと一緒に直したトライクが壊れませんように。
【写真説明】 上から
「デンバー、ダウンタウン南側」
「前方にせまる黒い雲」
「アメリカに来てから10000km」


10月16日

 晴れ一時雨、11285、10629km、429km、0−30度
高速道路の脇にあるKOAですが、割と静かで、いつものようにリスが一杯います。隣に1950年代の車が3台キャンプしていました。3台ともトレーラーを引っ張っていて、サンアントニオまでツーリングして来たそうです。かれらが出てすぐに出発しました。INT20を西へ走ります。
 だんだんと僕のイメージに合ったテキサスの風景になってきました。赤っぽい大地が地平線まで続きます。高いものが何も無いので空がとっても大きいです。昨日は歯がカチカチなるほど寒くて、これがテキサス?だったのが、今日もあまり気温が上がっていません。寒気が降りてきているからです。そのおかげで天候がめちゃくちゃです。
 4時間くらいそんな中を走ったでしょうか、前方にまたもや黒い雲、いったんは道がうまく避けてくれましたが、次はもうだめです。降ってきました。せっかく着替えたのにまたもやずぶぬれです。いいかげん体が壊れます。
今回はそのまま20分ほど走ると山の向こうに晴れ間が見えました。山も何時間ぶりです。山を越えるとまっすぐな道の先が濡れていません。早くあそこへ行きいたいと、走りました。そこまで行くと、今日停まるKOA、Vanhornまですぐです。
 入り口に入ると丁度オーナーのDennisがバギーで帰ってきました。わかってるから、さきにテントサイトに入ってと、案内してくれました。走っていて、たまには肉が食べたいなーって考えていたので、近くにレストランはありませんかって聞くと、夕食サービスをしていると言うので、頼みました。
肉とマッシュポテトとコーンとアイスがついていました。久しぶりに、まともなものを食べました。その場でしばらく話をしていると、外から入ってきた人があめだって言うので、慌てて、テントへ行って、寝袋をしまいましたが、時既に遅く、濡れてしまいました。帰ってきて、その事を話すと乾燥機があるって言うのでラッキー。こうして、日記をつけている間に機械に乾かしてもらっています。
 トライクは相変わらずの振動でしたが、このランプから降りるちょっと前に振動が急に少なくなりました。低速でも少ないんです。直すような事をしていないのに振動が少なくなると言うのはどこかで遊びができてしまい、振動の元が逃げているからです。ベアリングで無ければ良いんですけど……。
【写真説明】
上から
「お世話になったAbileneKOAのNancyさん」
「くらっしくかー越しのテントサイト」
「ここは油田があるんですね」
「黒い雲が」
「前方にようやく山が見えました」

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画像は説明を別記しましたので、ALT属性には何も記載してありません。また、諸事情とリンク先にテキスト情報が無いため、拡大画像に直接リンクを張ってあります。